活動報告

【佐藤ラジオ出演報告】ゆめのたね放送局「まもらじ」【文字起こし記事】

佐藤がインターネットラジオ「ゆめのたね放送局」「まもらじ」に出演しました。

その時の様子を記事にてお届けします。

「ゆめのたね放送局」「まもらじ」 とは?
詳細はコチラ

ゆめのたね放送局「まもらじ」パーソナリティ  

防犯防災習慣アドバイザー
おひとりさま防犯研究所 所長

楠本あゆ美さん  
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佐藤自己紹介

楠本さん
楠本さん
みなさまこんばんは。まもりのスペシャリスト、パーソナリティーの楠本あゆ美です。人には誰しも、守りたいこと、守りたい人、守りたいものがありますよね。

この番組、まもらじまもるのスペシャリスト、パーソナリティーの楠本がお話をお伺いしたい方をゲストにお呼びして、その方のお仕事、プライベートからまもるというキーワードを引き出し、リスナーの皆様にお伝え、お届けする番組です。

今夜のゲストは佐藤俊之さんです。どんなまもるをお聞かせいただけるのでしょうか?

この番組はご縁、応援、貢献をテーマに夢あるテーマをお届けするゆめのたね放送局、東京スタジオからお送り致します。

改めましてこんばんは。パーソナリティーの楠本あゆ美です。

今週もですね、まだまだコロナの影響がございましてスタジオでの収録ができておりません。

ZOOMでの収録となりますので、少し音声が悪いところがあるかもしれませんが、そこはご了承ください。

コロナがしっかり治まりましたらスタジオでクリアな音声での放送をお届けしたいと思いますのでよろしくお願い致します。

今日は素敵なゲストさんに来ていただいています。

作業療法士の佐藤俊之さんです。佐藤さん、こんばんは

佐藤
佐藤
こんばんは、よろしくお願いします。
楠本さん
楠本さん
よろしくお願い致します。
それではですね、佐藤さん、ご自身の自己紹介をしていただけますでしょうか?
佐藤
佐藤
佐藤俊之と申します。
今、医療職の作業療法士という資格で仕事をしています。リハビリテーションの専門職でして、私の専門は「精神科医療」で15年が経ちます。

今は、休職された方を元の職場に戻す、復職支援というのものを専門に行っています。

また、副業として、医療福祉の支援者支援をテーマにした、「研修の企画運営、施設経営のコンサルティング」も行っています。

佐藤が精神科作業療法士になったきっかけ

楠本さん
楠本さん
なぜ、このお仕事をされようと思ったんですか?
佐藤
佐藤
私は小さいころから野球をやっていたんですが、怪我が多くて、しんどい時期を体験したことがありました。

そんな経験から、怪我をして、悩んでいる・困っている人を助けたいなという思いがあって、いずれ、プロスポーツチームのトレーナーみたいになれたらいいなと思っていました。

資格で言うと、理学療法士を最初は目指してました。

何ですが、浪人もしたんですが、勉学の方が追いつかず。

しかし、うちの学校は第二希望で作業療法学科を受けられる学校だったんです。これ、たぶん、うちの学校だけだと思うんですけど。

それで、勉強を続けたんですが、当時は理学療法士になりたかったので、作業療法士にはなりなくなかったんです。

そんな時に相談をした友人の奥さんが精神科の作業療法士をしていました。

作業療法士には実習があるんですけど、ご縁なのか、この方が私の一番最初の教官でした。
(相談した時は実習でお世話になるとは思ってもみませんでした)

その方に言われたのが「精神科っていうのは患者さんの生き方自身を支援する仕事」なんだよ。という言葉。
(森田療法の森田先生の本を貸してくれました。森田先生は東京の松沢病院の作業療法担当医の時もありました。)

これににすごく私は感動したというか、刺さって精神科作業療法士としてやろうかなって決意しました。

そこから、猛勉強をして現職の作業療法士の資格を取りました。(といっても、精神科の勉強ばかりですが(笑)。これもたまたまですが、当時住んでいたアパートのすぐ近くに図書館がありました。その図書館は精神科に関する蔵書がとても多く、読みふけっていました)

楠本さん
楠本さん
第一希望に行けなかったことで新たな道が開けたってことですか?
佐藤
佐藤
そうなんです。学校をやめようかな、とまで、思ったんですが、そういった出会いもあったのでやってみようかなと。

精神科の仕事について

楠本さん
楠本さん
作業療法士というのはいわゆるリハビリの先生ですよね?そこに精神科の分野がある、という認識でいいですか?
佐藤
佐藤
その通りです。あまり馴染みはないと思いますが。
楠本さん
楠本さん
私、ちょっと年末に膝をバキッとやっちゃいまして、リハビリの先生に松葉杖の付き方とか教わったり、お世話になりました。

精神科の分野に作業療法士が関わっていること自体、知りませんでした。

佐藤
佐藤
精神科医、心理士は有名ですよね。あとは精神科だけのソーシャルワーカーであったり、精神科を専門としている作業療法士もいるんです。

もちろん、看護師もいます。

楠本さん
楠本さん
お仕事で苦労されていることってありますか?
佐藤
佐藤
患者さんもそうですし、私を含めた精神科の作業療法士も感じていると思いますが精神科医療、精神疾患に対する偏見の強さをものすごく感じます。

復職支援(リワーク)について

楠本さん
楠本さん
復職支援とおっしゃっていましたが、うつ病などでお仕事を休まれた方のケアをするという認識で良いですか?
佐藤
佐藤
そうです。主にうつ病がメインになります。今は他の病気でも受け入れているのですが、「復職支援(リワーク)」はまだ10年ぐらいの歴史なんです。

うつ病を最初に取り掛かっていたんですが、現在ではどの病気でも患者さんを引き受けています。(未だ病名でリワークの受け入れに難渋するところもあるみたいです)

楠本さん
楠本さん
今、世の中、コロナで大騒ぎしているじゃないですか。コロナがきっかけで、お仕事につけなくなる精神状態の方って出てきたりしてるんですか?
佐藤
佐藤
大方の予想ですが、これからたくさん患者さんが増えると思います。

コロナ鬱の影響はどうしても弱いところにいくので、そうなると元々メンタルが不調になりやすい方はコロナ鬱になりやすいのかなと。

楠本さん
楠本さん
コロナ鬱みたいなものは増えてきているんですか?
佐藤
佐藤
増えてきていると思います。
楠本さん
楠本さん
では、需要的には多いんですよね?
佐藤
佐藤
多いと思います。都内でやってるんですが公務員から、一般企業まで様々な方が利用されています。
楠本さん
楠本さん
年代的には偏りはありますか?
佐藤
佐藤
特にないのですが、今は20~30代が中心です。
楠本さん
楠本さん
男女の偏りはありますか?
佐藤
佐藤
うちの施設では特に無いかなと思います。
楠本さん
楠本さん
よく女性の方が図太いみたいなことを言いますがどうなんですかね?
佐藤
佐藤
こういう状況なのでお子さんが預けられないとかの苦労をされている方が多いと思います。

治療もしながら子供も預けられないし、といった状況だったり

精神科作業療法士の男女の割合について

楠本さん
楠本さん
作業療法士の方の男女比はどんな感じなんですか?
佐藤
佐藤
女性の方が多いですね。なんでですかね(笑)。

私が学生の時は30人だったのですが、男性は4人でした。どの学年もそんな感じでした。

楠本さん
楠本さん
モテモテですね?(笑)
佐藤
佐藤
モテモテではないですが(笑)。

それとは別に理学療法士の場合は男女比率が半分半分ぐらいんなんですよ。

楠本さん
楠本さん
何で作業療法士の方は女性が多いんですかね?体力的なものですかね?
佐藤
佐藤
私は理学療法士も作業療法士も男女どちらが適しているかでいうと、差はないような気がします。

特に女性だから、男性だからではなく「どうリハビリ、セラピーを行う」かだと思いますので。

精神科作業療法士をしていて良かったこと

楠本さん
楠本さん
今の職業についてから、よかったな、嬉しかったなということはありますか?
佐藤
佐藤
担当していた患者さんが仕事に復職されて、会いにきてくれたりだとか電話で特に問題ないです。だとか、普通に仕事をして疲れてますなどの連絡をもらった時に。その「普通」が本当の意味で嬉しいなと感じますね。
楠本さん
楠本さん
復職をされていく率をお聞きしていいですか?
佐藤
佐藤
やめない限りは100%、復職をしています。

企業と復職(リワーク)について

楠本さん
楠本さん
期間的にはどのくらいで皆さん戻られるものなんですか?
佐藤
佐藤
3ヶ月から半年ぐらいですね。(意識・行動変容に必要な期間と言われています)
楠本さん
楠本さん
それで、精神的に落ち着いたりだとか、前向きな気持ちになるものなのですか? というのも、短いような気がして。
佐藤
佐藤
企業はもっと早期の復職を望んでいまして。私達が、それは許可をせず3ヶ月から半年の期間、患者さんの対応をしてますね。(復職が早すぎる場合、再発するリスクがあります)

モチベーションだけではなく、人とうまくやり取りをすることだったり、ストレスかかった時に殺伐としてしまう方もいらっしゃるんですね。(休職原因の大半が対人関係に起因しているといわれています。そのため、SSTやアサーションなどのコミュニケ-ションプログラムが重要となってきます)

それを少しマイルドに話せるようにしてもらったり「その話し方ちょっと、あんまり良くないんじゃないの?」といったものを修正したり、プログラムの中で見ていきながらトレーニングをしていきます。(安心・安全の保障をした中で、疑似的な職場を作り出し、患者さん本来の対人課題が抽出できるようにしています)

楠本さん
楠本さん
企業は1カ月、2カ月で復帰させてくださいと言うんですか?
佐藤
佐藤
ありますね。いつになったら、復職できるんだとか明確な日付とかを求めてきたりなど。けっこうそういった会社もあります。(条件つくでありますが、このような事例も増えています)
楠本さん
楠本さん
佐藤さんは企業から短期間での期限を求められた時に、どういった返答をしているんですか?
佐藤
佐藤
先ほど言った平均的な期間をお伝えして、それでも難しい場合は私達に電話してもらえるように伝えます。

私達の口から、なぜこんなに時間かかるのかとか、なぜ日付が明確に出せないのかなどですかね。

人事の方が手続き上、必要なのはわかるんですが、精神科の疾患って、日付でよくなるわけではなく、明確に出せるわけではないのでその辺は難しいところですね。(就業規定や経済的困窮などに配慮したうえで治療期間を決めさせてもらっています)

楠本さん
楠本さん
そんな企業からの無茶ぶりも原因になってるのではと思ってしまいますよね。

これからのキャリアに関して

楠本さん
楠本さん
佐藤さん、これからどんな展開をしていきたい、将来どうしていきたいなどはありますか?
佐藤
佐藤
世の中には患者さんにリハビリとかしているうちに、自分が疲れてしまう支援者さんっているんですよ。

そういう方をフォローしていきながら、復職支援(リワーク)の環境をもっとよくしていければなと思っています。

あとは、予防ですね。

休職させない。という観点がすごく大事かなと思います。私達、作業療法士達が、病院で待つだけでなくて企業に実際に入らせてもらって、こういう仕事をもう少しやらせてください。

とか、指示の仕方のとか、職場環境の調整などができればと思っています。

楠本さん
楠本さん
予防とはどんなことが予防になるんですか?
佐藤
佐藤
何かしら、不調のサインって出てるんですよ。

それが、案外、自分じゃなくて、まわりの人が気づく時があるんですよ。いつもより、元気がないとか。本人自身は気づかないんですが、近しい方が気づいたりするんですよ。(挨拶への反応や服装やメイク、食欲など)

その早い段階で私が面接をしたり、受診をしてもらったりすると、良くなっていくと思います。

後々、大きな病気にならないようにしていくっていうのが大事かなと。

運動、睡眠の大切さ

楠本さん
楠本さん
例えば、食べ物、運動、睡眠などで予防ってできるんですか?
佐藤
佐藤
運動、睡眠はものすごく大事です。
楠本さん
楠本さん
どういった運動が適しているとかあるんですか?
佐藤
佐藤
厚生労働省が私達大人がやるべき運動量を決めているのご存じですか?
楠本さん
楠本さん
わからないです。
佐藤
佐藤
そうですよね、みなさん、知らないんですよ。
国が日本人はこれくらい運動した方がいい、という基準を設けているんですよ。

厚生労働省のホームページにあります。(ホームページはコチラ)

それで、うちではそれと同じくらいの運動量をこなしています。

高負荷の運動を短時間でやったりだとかストレッチとか、ヨガではなくて、本当に汗がダラダラなるぐらい、足がつるぐらいまでの運動をしっかりします。

楠本さん
楠本さん
厚生労働省のホームページにはそんな運動を勧めているんですか?
佐藤